「大きくなったらケーキ屋さんになる!」
パティシエは子供たちに憧れの職業と言われています。
いつも将来なりたい職業の上位にランクされる職業、「パティシエ」特に女性には大人気の職業です。
こちらでは、現役パティシェがパティシエの仕事、パティシエになるにはどうすれば良いかを紹介します。
パティシエを目指している方にすこしでも参考になればよいと思います。
しばらくお付き合いください。
ただこの内容は私自身が思うことを書いています。。余計なことも書いてます。まあ、気軽に読んでください。。
まず一言、言わせてください。
僕が思うにパティシエという職業、見た目と実際はかなりのギャップ差がある職業です。
パティシエは「お菓子を作るプロ」毎日、美味しいお菓子を安定して作り続けなければいけません。
常にレベルの高い仕事を要求されます。実際「家庭でよくお菓子作りをし、知り合いに食べてもらって楽しんでますぅ。それでパティシエになりました」なんて言って入ってくる子はほとんどすぐに辞めます。
見た目は真っ白なキレイな白衣を着て、スポンジに生クリームを塗ったり絞ったり、美味しそうな真っ赤なイチゴを飾ったり、とてもキレイな仕事と思われている。
でも実際は違う。
パティシエは肉体労働者です。肉体労働者、つまり土方並みの体力が必要になる。朝早くから夜遅くまで働き、ほとんどの時間は立ち仕事。10キロ以上もある粉、砂糖なども運ばないといけません。女性も男性と同じことをする仕事です。
パティシエの労働時間は長いし給料も安いです。
労働時間は毎日12時間以上です。ボーナスなどもないところがほとんどです。経験上あっても年1回の賞与。
休みは週1回、大きなお店(大手のお菓子会社)なら福利厚生(健康保険、年金)などはありますが、個人規模のお店ならばまずは福利厚生はないですね。
自分で年金、健康保険料などを負担することになる。などなどホント大変な職業です。
将来、パテイシェを目指しているあなたには最初からやる気をなくすようなことばかり書きましたが実際そうなのです。
どの職業でも生半可な気持ちでは成功しません。
パティシエを目指すなら、しっかりとした決意を持って始めてください。そうすれば成功する可能性も高まります。
パティシィエになるには
パティシエになるのには特別必要な資格や学歴はいりません。
男女問わず誰でも目指せます。
主な方法ですが、
1.製菓・調理師専門学校卒業後、学校の求人応募でお菓子の製造現場に入る。
2.中学、高校、大学卒後、紹介や求人応募でお菓子の製造現場に入る。
製菓・調理師専門学校卒業、学校の求人応募でお菓子の製造現場に入る。
専門学校は行った方がいい?
僕は調理師学校からパティシエになりました。
最初はフランス料理をやりたかったのですが、在学時のアルバイトがホテルの製菓部門だったので、通っているうちにお菓子に興味ができてパティシエになりました。
今でこそパティシエと呼ばれていますが、以前は「ケーキ職人、菓子職人」でしたね。この専門学校で調理師免許も取得できました。
お菓子作りの基礎、理論、実践を学べましたし、好きなことなので授業がとても楽しかったですね。。専門学校へは行って良かったと思います。
主なカリキュラムですが、
1.調理・製菓実習、これは本当におもしろいです。いろんな発見があります。
一流の講師から技術や知識を学べ、「ここいい!」と思うようなお店に出会える確率も高くなります。就職しやすくなります。
それからこの専門学校の同期は今でも連絡を取り合ってお菓子の情報交換などをしています。同じ目的を持つ仲間がたくさんできました。
2.製菓理論、食品衛生学、店舗経営学、栄養学、公衆衛生学などを学びます。
これはとても重要です。ケーキは食品です。食中毒などの原因や対策など、食に対する心構えが学べます。
製菓専門学校へ進むことは良いことだと思いますが、これ1年間で良いと思います。
パティシエの仕事は「頭でっかち」になってもよくないです!キッパリ!必要な知識は1年間で十分学べます。
最近の新卒の子達、あまりにも「頭でっかち」の子が多く、自分は仕事ができると勘違いしている子が多すぎます。
「知ってること」と「できること」は違うんです。
手仕事なので取得してなんぼ、現場でしっかり実践することです。
専門学校、はっきり言って2年間もいりません! 残りの1年間でサボることを覚え、まずは遊びます。これは新卒の子達をいろいろ見てきた経験から言えます。
専門学校の費用も結構高いですね。1年間就職して現場で働けば給料がもらえ貯金もできます。それと親に負担を掛けず親孝行ができます。
1年で十分です。なるべく早く現場で仕事しましょう!
全国各地の「製菓・調理師専門学校」を簡単に探せて、無料で一括資料請求もできるサイトがあります。
本当に簡単にいろんな製菓専門学校を比較できます。是非利用してみてください。
中学、高校、大学卒業後、紹介や求人応募でお菓子の製造現場に入る。
今では中卒の人昔と違いほとんどいません。高校は卒業しています。大卒の人も珍しくなくなりました。
学歴は関係ないですね。まずはやる気!が一番。それと返事「おはようございます。お疲れ様でした」などのあいさつなどの礼儀(これができてない人が多い)。
もちろん一般常識は必要です。
それと、お菓子はいくつもの味の積み重ねでできます。実際細かいです。
この材料は「何グラム」とかのレシピもたくさんあります。基本的な計算ができること。これホント重要です。
学歴は要りませんが学力はいります。
パテイシエの良いところ
パテイシエはとても夢のある仕事です。やりがいもある。自分が頑張れば必ず皆に認められます。
自分の作ったケーキで人を笑顔にできる。その時の達成感は半端ではありません。
それまでの苦労が吹き飛びます。
僕も初めてお誕生日のケーキ作りを任され、来店されたお客様の笑顔を見たときは、本当に嬉しかったですね。。
毎日コツコツ技術を習得していけば自信もついてきて、いろんなことにチャレンジできます。
それと将来、自分でお店を持つことも夢ではありません。この仕事を選んだあなたはきっと将来、自分のお店を持つことを考えているのではないでしょうか。
お店は移るのがいい?
いろんなお店で修行するのがいい?
やはり1カ所だけけでなく、いろんなお店の仕事を経験すべきです。
パテイシエだけでなく職人は一生修行です。同じお菓子つくりでも、いろんなお店があれば、いろんな作り方もあります。
仕事のやり方、お店のスペシャリティーを学ぶのにはお店を移るしかありません。
まずは最低3年から5年は一カ所で頑張って基本的な知識、技術を身につけましょう。
現場での地位も上がれば、給料などの待遇も間違いなく上がってきます。
最初の店で自信がつけて修行先をランクアップしましょう!
まとめ
パティシエは子供にとって憧れの職業ですが、見た目と実際の仕事のギャップは1番大きいと思う仕事です。
パティシエはやる気さえあれば誰でもなれます。
製菓・調理師専門学校へ行けば、お菓子作りの基礎、理論、実践が学べ、お菓子作りの会社への就職もほぼ100%できます。